ダウン症と分かってからの3日間は、落ち込みっぱなしだった。
双子のお姉ちゃんのほうは健常児。弟はダウン症。
双子の育児をこの42才という年からスタートするだけでも不安なのに。
経済的にも全く余裕はないし。
上の高校生のお姉ちゃんの進学、中学の弟は受験。
この10年続けてきた仕事や、バレーボールなど、いろんなものをいったんストップしてしまい、いったいこれから私はやっていけるのか?何やってるんだろう・・少し後悔の念もあった。
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高齢出産は、ダウン症の子どもが産まれる確立が高くなるとは知っていたので、
何だか自分のせいのような気がして、自分を責めたりした。
でも、リセットすることはできない。
まず、こんな私を支えてくれたのは主人であり、義母であり、上の子ども達だった。
主人は、Kくんが必死で生きようとしてるのに、私のように考えるのはおかしいと。
ダウン症だからって、本人が悪いわけでもなんでもないだろうと。
上の子ども達は、抱っこしたり、ミルクをあげてくれたり、新しい小さな弟と妹を
かわいがった。
義母は、この2人を天使のようだと言ってくれた。何か産まれるべくして、この
家に産まれてきてくれたんだと。
確かに、この子達が産まれる前、私は仕事と趣味のバレーボールと中学生の息子の
バスケの部活の送迎などに終われ、ご飯もまともに食べず、家でゆっくり会話を
する暇もなく、いつもバタバタしていたし、いつ倒れてもおかしくないような生活をしていたかもしれない。
今回の妊娠、出産で、再度自分の人生を見つめなおし、子ども達と会話し、主人と
会話している。
何か忘れかけていたもの、大事なものを、この双子ちゃんは私たちは教えてくれようとしているのかもしれない。
ダウン症とか、そういうことは関係ないよといわんばかりに、かわいらしいKくん。
そのKくんを守ってやらなきゃといわんばかりに元気で、たくましいNちゃん。
落ち込んでいた私の気持ちは、少しづつ違う方向へ向きつつあった。