昨日(1月21日)放送された、「奇跡体験!アンビリバボー」見ましたか?
私は毎週見るわけではないんですが、たまたま上のお姉ちゃんが見てて、つられてなんとなく見てたんですが。
その中で取り上げられた、「小学生のボクは、鬼のようなお母さんにナスビを売らされました。」というやたらと長い題名の絵本。表紙ももちろん、中で描かれる絵も、怖いというかリアルというか、「絵本」というにはあまりにもどぎつい感じの本にくぎづけになっちゃった。「なに、これ?」
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すごくないですか?この絵。
この絵本は作者の「原田 剛」さんの子どものころの実体験を本にしたものらしいです。私はこの本を読んだことも聞いたこともありませんでした。
アンビリバボーでは、この本の中身の紹介を再現ドラマを交えて分かりやすく紹介され、番組の最後には、作者ご本人がなぜこの絵本を出版されたのか、今のお気持ちなどを話されました。
今度、お給料が入ったら、この本買ってみたいなと思いました。うちの0歳の子どもに読み聞かせるにはまだちょっと難しいでしょうけど。
だいたいのあらすじは、40歳という高齢出産をしたお母さん。授業参観でも他のお友達からも、おばあちゃんと間違われたりして少年は恥ずかしい思いをします。
ナスビ農家なので、食事はナスビばっかり。お母さんは怒ると少年を納屋に閉じ込めたりします。
ある日、お母さんは少年を団地に連れていき、一袋100円でなすびを売ってくるように命じます。
見ず知らずの人の家のインターホンを押して、いきなりなすびを買ってくれと言っても誰も買ってくれません。
一袋も売れなかったと少年が帰ってくると、お母さんは、「ちゃんと声だしたんか!明日は売ってこなアカンでよ!」とまるで鬼のように怒鳴ります。
なかなか売れないナスビをなんとか売ろうと少年は大きな声で声かけをしたり、少し工夫するように。すると、なんとナスビを買ってくれる人が現れました。
少しづつナスビを売ることができるようになった少年。
そんなことが1ヶ月ほど続きましたが、突然ナスビを売ることができなくなりました。
お母さんが倒れたのです。
お母さんは入退院をくりかえし、4年後、少年が14歳の時に亡くなりました。
少年は母が亡くなってから、父にどうしてお母さんは自分にナスビを売りに行かせたのかたずねました。
父は、少年に、実は少年が団地でナスビを売りにいっている間、お母さんは「ごめんね」とずっと泣いていた。自分に死が近いことを知り、心を鬼にして少年が強く生きていくための方法を教えようとしていたんだと伝えました。
この少年本人の剛さんは、「今の親たちは、子どもを叱ることができない人が多いと感じていた。厳しさ、親の愛情を今の親の世代にも知ってほしいと思い絵本を出版した。お母さんから教わったように自分も生き抜いているよと伝えたい。」というようなことをおっしゃっていました。
まだ本を買って読んだわけではないから、細かい部分は分からないけど、私はこのお母さんに、なんだか「昭和」を感じました。
自分の小さいときを思い出しました。
私は5人きょうだい。5人みんなやんちゃで元気でした。遊ぶ場所もたくさんあったし、近所に怖いおっちゃんもいたし、親も先生も怖い存在だった。
悪いことすれば、怒られ、外に追い出されたり、閉じ込められたりもした。打たれることもあった。でも、今それが嫌な思い出ではなく、とても懐かしく、ありがたくも感じます。
学校でも家庭でも、なんだか単純でストレートだった気が。
悪いことしたら怒られる。いいことしたら褒められる。親は、先生は、年上の人は偉いんだぞ、怖いんだぞ、みたいな。
それがいいのか悪いのかよく分かりませんが。
とにかく自分は子どもに対しては、遊ぶときは一緒にめいいっぱい遊んで、笑うときは大声で笑って、怒るときは真剣に怒りたいと思ってます。それは上の子ども達を育てるときからそう思ってました。
ただ親はやっぱり子どもにきつい思い、つらい思いをさせたくないから、つい先回りをして、なるだけ転ばないようにしがちですよね。自分と同じような苦労はさせたくないし。子どものつらい顔を見るのがつらい。
でも、やっぱりこの本にあるように親の勤めというのは、子どもが自分で生き抜いていく力をつけれるように見守ってやることなのかもしれないですね。時には子どもがきつい思いをするのが分かっていても手を出さずに。